黒色のビーズを『ジェット』と呼ぶ理由は
黒のビーズをジェットと呼ぶのはなぜ?
スワロフスキーは、黒い色のパーツをブラックと呼ばずジェットという名前を付けています。
これはなぜだろう?と疑問に思ったことはないでしょうか?
ヴィンテージビーズの世界でも黒いビーズのことを『ジェット』と呼びます。
◆アンティークの宝石に由来します。
松や柏が化石化した漆黒の玉を『ジェット』『アンティークジェット』と呼びます。
木が宝石?とピンとこないかもしれませんが、琥珀を思い出して頂くといいかと思います。
琥珀は木の樹液が化石化したもの。
木も長い月日を経て、ある条件が加わると宝石に変わるのです。
ジェットは、古代の樹木が海底に蓄積して長い時間をかけて炭化、化石化した宝石。
黒々と光る宝石です。
そう言えばダイヤモンドも炭素からできているので、炭化したものは輝くのかな?
スワロフスキーなどのガラスビーズの黒色をジェットと呼ぶ理由は、このアンティークジェットが由来です。
なぜガラス製のジェットビーズが流行ったのか?
黒のガラスビーズをジェットビーズと呼ぶようになるには、黒色のジュエリーが流行ったということが関係しています。
それにはイギリスのヴィクトリア女王の存在が大きく影響しました。
◆ヴィクトリア女王とは?
ヴィクトリア女王(1819―1901)は、18歳でイギリスの女王として即位しました。
約63年在位し、インドの初代女王にもなっているお方。
まさに、日の沈まない国、大英帝国の時代の女王様
ヴィクトリア女王は当時のファションリーダ―でもありました。
数年前にNHKで放送されたヴィクトリア女王を描いたドラマでも、新しい髪型にこだわるヴィクトリアの様子が描かれていましたね。
女王様がやることを貴族のご婦人たちが、皆真似ていたのです。
◆ウエディングドレスが純白になったのも…
ウエディングドレスが純白になったのもヴィクトリア女王が、ご自身の結婚式で白いドレスを着たからなのです。
現代まで、それは変わっていませんね。
私は着物での挙式でしたので、純白のドレスは残念ながら着ておりませんが、あなたはヴィクトリア女王と同じ純白のウエディングドレスを着ましたか?
■純白のドレスになる前は、どんなウエディングドレスだったか?
金糸や銀糸などを使った華やかなカラードレス(赤、緑、青、黒)だったそうです。
■ヴィクトリア女王が純白のドレスにした理由は
ある小さな町の町おこしのため。
その土地で作られるレースを使ったドレスにしたと言われています。
◆ジェットと女王の関係は?
ヴィクトリア女王と相思相愛で結ばれた夫アルバート公が1861年に43歳の若さで亡くなり、ヴィクトリア女王は深い悲しみから、自分が亡くなるまでの40年喪に服しました。
当時、喪中に着る服装は、厳しく決まっていて、喪に服す約1年は黒いドレスを着なくてはなりませんでした。全身真っ黒な装い。
喪中に身に付けるジュエリーも黒と決まっていて、それを「モーニングジュエリー」と呼びます。
ジェットジュエリーです。
ヴィクトリア女王は40年もの間、ずっと喪に服していた訳ですが、その生涯はどんなだったのでしょう?
悲しみだけだったのか、ちょっと気になります。
◆ファッションリーダーがいつも黒いドレスを着ていたら
みんなの憧れファッションリーダーでもある女王が喪に服し、いつも黒いドレスを着ていては、周りの貴族たちもそれに従わなければなりません。
みな同じように黒いドレスを着て過ごしていました。
そうなると、黒いドレスに色々とアレンジをして楽しむようになったでしょうし、身に付けるジュエリーの需要も増え、ジェットを求める人が多くなり、イギリスで採掘される質の良い「ウイットビージェット」が、取りつくされてしまったとのことです。
黒いジュエリーが大流行!したのです。
それは国外でも、フランスやアメリカなどへ「ウイットビージェット」は輸出され流行しました。
そのうち宝石のジェットの代用品として、黒のガラスビーズが登場しました!
ここでやっとジェットビーズが出てきました。
黒のガラスビーズが『ジェット』と呼ばれる謎がこれで解けたのではないかと思います。
ヴィンテージビーズのジェットビーズの特徴
イギリスだけでなく、諸外国にまで、ジェットブームが起こった19世紀後期
ジェットと呼ばれるガラスビーズ(フレンチジェット)は、たくさん作られバラエティー豊かです。
他の色では、これほど凝ったビーズは、ほとんど見られません。
2ホールのビーズや面白い形のものが多く存在します。
私もジェットビーズは大好きで、珍しい形を見つけると、使うあてもないのに良く購入していました。
羽根つきの羽、星、三日月、葉っぱ、ハート…
羽なんて1㎝位の大きさで2つ穴です。
とても欠けやすく繊細。
お値段もお高め、当時は1個200~300円位したと思います!
ジェットビーズで作ったネックレス(Beads.Michel)
三角、ひし形、六角形
小さいのに2ホールというのもその技術に感嘆!
200年前のモノ、コトが現代まで引き継がれるもの。
ジェットビーズとヴィクトリア女王の関係
繋がっていると思うとドキドキします。
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